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モダンガールと大正末期~昭和初期を ひたすら追ひ掛ける淺井カヨです。
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平成20年 8月30日(土) 2/5

朝の6時頃、列車は
札幌へと到着しました。
初めて降りる北海道です。

思はず「ついたー!」と叫んでしまひました。

隨分長い間列車に搖られて
ここまで來ましたが、
私は元氣でした。
到着してすぐに札幌の近代建築巡りを
始めました。休む氣などありません。
 
旅行案内書はいつも持つて
居りません。
何故なら、主要な場所は驛にある
案内地圖を見れば充分であること、
旅行案内書を なぞるよりも
その場での出會ひを大切に
したいと思つてゐるからです。

まづは、札幌驛舎から札幌市時計臺を
目指して歩きました。
時計臺は美しかつたです。早朝なので
中へは入れず、建物を一周しました。
星型と近代建築との組み合はせが良いです。
 消火栓などにも使はれてゐる
「札幌市徽章」も繪に成ります。

舊サッポロビール第一工場
(サッポロファクトリーレンガ館)が
見えた時には、「變はつてないなア!」と
感慨深く思ひました。
舊ビール工場内は、路地の樣に成つて
ゐる所があり、硝子に映つたモガ帽を被る
影だけの私が、當時の人の樣に見えて
我ながら面白かつたです。

舊永山武四郎邸、
舊札幌美以教會、
北海道庁舊本庁舎、
まだまだ書ききれませんが
色々な近代建築を早朝から訪れました。

舊ビール工場で「變はつてないなア!」と
まづ口に出た事に
後になって、大きな疑問を感じました。
北海道へ來たのは、生まれて初めてなのに、
何故變はつてない、などと口に出たのだらうか。
いつか見た氣がするのは何故だらうか、、、。
その疑問には、今も答が出せません。

北海道大學へも行きました。
北大植物園にも行きたい所でしたが、
時間がないので そのまま通り過ぎました。
いつかまた來たいものです。
大學の建物などを見た後に、
北海道大學綜合博物館へ入りました。
興味深い展示ばかりで、ゆつくり見られないのが
殘念でしたが、全體を一週しました。

蝋製皮膚病型模型(ムラージュ)の部屋があり
驚きました。實物の“ムラージュ”を澤山
見たのは初めてです。
「衞生博覽會」を思ひ出しました。
美しい蝶の標本や
北海道らしい大型化石標本も
印象に殘りました。

クラーク博士の胸像と一緒に
冩眞を撮つてゐる
人々を横目で見ながら、
北大の賣店へ寄つてみました。
何か面白いものはないかと
探してゐたら、“北大手帖”が賣られてゐたので
贖入しました。30分ごとに豫定が書き込めますが
そんなに細かく書くこともないので、
メモ帖として利用しやうと思ひます。
“北大手帖”は半額の二百圓で
売られてゐました。
お手頃でお薦めです。随分値が下がつて
ゐるなと思ひましたがもう9月なのですね。

近代建築に夢中で、
昨晩のうに丼から何も食べて
居りませんでした。
賣店で、北大オリジナル
サンドウヰツチを買つて食べ、札幌驛へと
戻りました。
小樽まで列車に乘らうと思ひましたが
事故で列車が來ないので、
バスで小樽へ向かふことに決めました。

札幌から小樽までバスに乘つてゐると
南小樽から小樽へ向かふ途中に骨董屋、
古道具屋、古本屋などが點在してゐるのを
見つけました。
面白さうだと思ひながら、車窓を眺めて
ゐるうちに小樽へと到着しました。

さて、待ち合はせ時間の午後1時です。
ここからは一人旅ではなく、
「石川浩司氏小樽ファンクラブつあー」(1泊2日)へ
參加することになつて居りました。 
何しろ、「ファンクラブつあー」の2日目に
「小樽徒歩すごろく旅行」を決行すると聞いてゐたので、
參加しないわけには行かないのであります。
小樽驛で“つあー”の主催者、參加者
そして、石川氏とお會ひしました。
はるばる來た北海道で、
皆さんとお會ひ出來ると
云ふのは樂しいものです。

まづは皆で小樽驛近くの
純喫茶「光」へと參りました。
 
小樽へ來たら必ず訪れたい、と
何年も思つてゐた昭和8年創業の純喫茶です。
椅子と云ひ調度品と云ひなかなか素的な
喫茶店でした。

各自、質問形式の自己紹介文を書き
石川氏が一人一人の文を讀んで
發表してくれました。
道外からの參加者も何人か
ゐらつしやいました。

參加者が顏を見せ合つた後、
純喫茶「光」を出ました。
私は、珈琲が苦手なのですが
「光」の珈琲だけは飮みたいと
思ひ、飮んでみたらおいしかつたです。
珈琲に附いてゐるカステラもお薦めです。
 
その後、車に分乘して
明治41年創立の「中野植物園 」
と云ふ所へ參りました。

入口の看板から、良い感じでした。
明治、大正、昭和で時間が止まつて
いるかの樣です。 珍しい植物と共に、
最近では、殆ど見る事のない遊具が
たくさん設置されて居ました。
 登り棒、遊動圓木、
手囘し式の廻轉遊具等々、、、。
特に手囘し式の廻轉遊具が面白くて、
皆さんとぐるぐる周って遊びました。
急傾斜の滑り臺があり、
(着地地點は崖が目の前に、、、。
私は、戰前の洋裝だつたので
滑りませんでしたが、何人かが挑戦
しました。)
昭和初頭の年號が
書かれてゐました。
戰前の遊具で遊べると云ふのは
貴重な體驗でした。
 
この植物園は、傾斜地にあつて
だんだん登つて行くのですが、
最も高い所まで行くと觀音像が
あるのださうです。
遊具の他にも、古代文字が書かれた謎の石碑が
あつたり、木の枝に蚊取り線香がひつそりと
仕掛けられてゐたり、不思議な形の石材から
見たことのない植物が伸びてゐたり、
氣に成ることばかりに占められてゐました。
秋は特に紅葉が素晴らしいさうで、
園の方から冩眞を見せて戴きました。

植物園を後にして、今晩の宿泊施設
舎とまやへと歩いて到着しました。 

宿は高臺にあり、見晴らしが良く
良い所でした。
錢湯へ行きたいと云ふ3人の方と
一緒に坂を下つて錢湯へと向かひました。
その内一人の方は、自轉車で
日本横斷中だと云ふことでした。
他の方は、宿でゆつくり過すやうです。
 
暫く歩いて、一つ目の錢湯へ到着しました。
もう一つ先にも一軒あるらしいので、
遠い方も見たくなり、もう暫く歩きました。

煉瓦煙突が伸びた
なかなか風情のある錢湯でした。
いいなと思つて中へ入ると、
「明日で閉店」の寂しいお知らせが
貼られてゐました。
偶然ながら、閉店の2日前に
ここへ辿り着いた樣です。
番頭さんに尋ねると、72年續いたけど
これで終はりだ、と言つてゐました。
湯加減も丁度良く、とても氣持ちの良い
錢湯でした。しかし、この錢湯には
二度と入る事は出來ない、、、。
さう思うと一寸切ない氣持ちに成りました。

番臺のおぢさんは
「ありがたうございました。」
と、とても叮嚀に仰いました。
錢湯を出る時に
この燈りが見られることは
二度とないと思ふと、何度も
振り返つてしまひました。

昨年の大晦日から、今年にかけて
帝都、日本堤の
昭和4年に建てられた
アールデコの洋風錢湯
「廿世紀浴場」最終營業日へと
參りました。
錢湯で年越しをしたことを
想ひ出しました。
長年使はれてゐた
脱衣籠を戴き、
それを持つて淺草の小さな神社で
初詣をしたのですが、それは少し
シュールな光景でありました。
一體、この數年間でどれほど多くの錢湯と
別れたのだらう。

さて、再び坂を上つて「舎とまや」へと戻りました。
夕食は、「なまらや」さんによる出張料理でした
今年の3月に、西荻窪の「ニヒル牛2」にて
「なまらや」さんの料理を戴いた事があるのですが
その時も、今晩も本當においしかつたです。
近々、小樽で開業されるさうなので
いつか訪れたいと思ひます。

「なまらや」さんの料理を戴いた後、
數人の參加者が色々な樂器の演奏を
順に始めました。
小樽の夜景もとても綺麗でした。
石川氏も小樽の夜景を背に數曲歌つてくれまして、
歌の後は石川氏の
コレクションの中から、
厳選された「罐ジュースコレクション講坐」を
開いてくれました。
非常に面白かつたです。
「罐ジュースコレクション講坐」は、何度か拜見
してゐるのですが、同じ罐ジュースでも
説明が毎囘少しづつ違つてゐて、
何囘見ても 面白いなアと思ひました。

その後、深夜遲くまで宴會は續き
私は純米酒の小瓶を飮み、
長くて短い一日が過ぎました。
 
明日は、小樽徒歩すごろく旅行です!
 
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女性
自己紹介:
日本の大正末期から
昭和初期の
モダンガールと、
同時代を追ひ掛けてゐます。

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