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モダンガールと大正末期~昭和初期を ひたすら追ひ掛ける淺井カヨです。
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昭和初期日本洋裝に仏蘭西洋裝を合はせて

連載第3回「週刊モガ」苦手な物と身近な物と

殘暑お見舞ひ申し上げます。
斷髮洋裝、「日本モダンガール協會」の淺井カヨです。

花火大會に夏祭り、かき氷(昔乍らの手動式が
一等美味でした。)などなど
日本の夏を滿喫致して居ります。 

それでは、今週の「週刊モガ」を始めませう。

先週の「電氣冷藏庫のない暮らし」については
讀者の方々からたくさんの反響を戴きありがたうございました。

電氣冷藏庫のない暮らしの
もう一つの利點は、ゴミの量が隨分と減らせる
と云ふことです。食品保存用のラップ等は必要ありませんし、
過剩包裝の加工食品などを買ふこともありません。

單なる私の美意識の問題ですが、私は
「ゴミを捨てに行く」と云ふことに大きな抵抗感があります。
(ゴミ收集の勞働に從事される方には敬意を表します。
其処は誤解のなきやうお願ひ致します。)

「ゴミ捨て」と云ふ行爲は一箇月に數へる程しか行かない事に
決めてゐます。生ゴミは極力出さない樣にしながら、
それでも生ゴミが出たら、庭を掘り、
地中深くによく土と混ぜて埋めます。
良い肥料に成つて居り、今までに何の問題もありません。

 紙は古紙回収へ、食品はなるべく包裝のないもの
を選びます。そんな風に拘つていくとゴミが殆ど出なく
なります。トイレット・ペーパーも芯のゴミが出るので、
我が家では再生紙の散り紙しか使ひません。
例へば、週2回定期的に
ゴミ捨てへ行く日々を送つてゐる、
なぞ私には考へにくいのであります。

週刊モガ」が、いきなりゴミの話に成つて居ります。

美しいと思へない「ごみ捨て」から逃げる爲に、
かうやつて一生懸命ゴミを出さないやうにしてゐる私ですが
ある場所では、どんどん紙を使つてしまつてゐます。

それは一體何でせうか?

答へは、驛舎で使ふ紙の切符です。

現在關東在住の私は、東日本旅客鐵道や民營鐵道
を利用してゐます。
其処で多くの方が使用してゐるのが、「スイカ」や「パスモ」などの
ICカードです。「スイカ」が發賣された時に、
これは一生使はないであらうと思ひました。
何故かと云ふと、カードに特有の「キャラクター」が
描かれてゐるからであります。
今、私は現代の「キャラクター」を使つた商品を生活に取り入れない
ことを一人心に誓つて居ります。

現在、國民の一人一つ以上は必ず持つてゐると云はれる
キャラクター商品ですが、
現代キャラクターに圍まれた生活を初めてしまつたら、
私の目指す眞のモダンガールにはなり得ません。

「のらくろ」(昭和6年~)や「ベティ・ブープ」(昭和5年~)
等々なら許しますが、
「スイカ」の現代キャラクターを
生活に取り入れる事を許しません。(誰が?自分にです。)

その後「パスモ」が發賣され、これは電車の繪が
描かれてゐるだけでしたから、一寸だけ許してみました。
(くどいですが、自分にです。)
そして、ICチップの附いたカードを
一度だけ通勤用に持つた事があります。

何と云ふスピーディーな便利さ。
いちいち劵賣機で金額を調べて切符を買ふ
必要すらありません。

・・・しかし、返却して500円返して貰ひました。

機械に當てた時の「ピッ」と云ふ音を聞くだけで頭痛がしさうです。
此の氣分の惡さは何なのでせう。

以後、紙製の切符しか買はない私なので、ごみを増やすなと
云はれさうですが(切符がトイレットペーパーに
成つてゐると云ふ 話も聞きますが。)
他の事では上記の通り
極力ごみを少なくしてゐるので、これだけは許して下さい、、、。

ちなみにもつと云へば、プラスチック製の會員證も
一切持ちません。公衆電話の磁気カードが
電話機から出て來る
「ピーッ」と言ふ音も
耐へ難く、移動式電話を持たない
私は、10えん玉をいつも數枚持ち歩いて過して居ります。

大手スーパーマーケットが苦手なのは、
レジスターの前で竝んでゐると
(異星人の攻撃か!?)と云ふ如くに
「ピッピッピッピ・・・」と電子音だけが反響してゐるからであります。
そこで苦手な物をなるべく避けて生きてゐる私は、
「バーコードのない店」をなるべく選ぶことに
なります。

もう少し苦手なものの話を續けます。

敵は入口に居た。
その名も、“自動ドアー”。
はつきり言つて、あれは一體何なんだ!
お年寄りや身體の不自由な方が使ふのはわかるとしても
普通に扉を開ける事が難なく出來る人間が、“自動ドアー”を
當たり前のやうに使つてゐるとは、一體何ごとだ!
私には人間の怠慢としか思へぬ。

口調がつい變はつてしまひました。
お年寄りや身體の不自由な方が
扉を開けづらさうにしてゐるのなら
氣が附いた人が手傳ふのが常識です。
何でも“自動ドアー”にすれば良いとは思へません。

昨今の“自動ドアー”は人間をセンサーで感知して扉が開きます。
私はそれが生理的にもどうしても苦手であります。
ですから、一つの選擇肢として自動ドアーのみしかない店を
極力使はない、と成れば當然昔ながらの商店などへ行くことに成ります。
“自動ドアー”しかないお店へ入らねばならない時は、
忸怩たる思ひで入つてゐます。
出る時は、出る人の後をこつそり附いて
出る事もあります。
さうすると、私が自動ドアーを開けた事にはならない(?)ので
少しは安堵するのであります。
“自動ドアー”について、
今までに何か考へを持つたことはありますか?

同樣のことが、“エスカレーター”にも言へます。
木製の年代物“エスカレーター”であれば
乘る事もありますが、(國内では見た事がありません。)
基本的に、この乘り物からも今は避けて生活をしてゐます。
いつも專ら階段を使ふわけですが
混雜した“エスカレーター”の横の階段は
空いてゐる事が多いので
堂々と昇降出來ていいものですよ。
階段昇降が普通に出來る人が
歩くことを機械に任せてはいけません。
モガは、小さなバッグを小脇に抱へて階段位
颯爽と登つてゐなければなりません。
大きなバッグを抱へて、“エスカレーター”の上で
ボーッと立つてゐる姿なぞ
カヨ式モガ失格であります。

まア高層階へはエレペートルに乘りますけれど、、、。
エレペートルは手動が素敵です。 (別名をエレベーターと云ふ。)

この邊の苦手なことは、讀者に理解されにくいかと
思ひます。ごみ捨てはわかるとしても
ICカード、現代キャラクター商品、
自動ドアー、テレホンカード、エスカレーター、等々
を避けて生活してゐる、なぞと云ふ方が
他にも居らつしやるのなら、
是非お話を聞きたいものです。

さて、苦手な物の話はこの位にして
身近なモダーン生活に就いて書きませう。

先日も、帝都の古書市へと參りました。
當時の書籍から葉書、ポスターなどを見て周り、
女優、歌手、小説、商品案内等々、
色々な本を目にしました。

この日は、松崎天民著の「銀座」 (新泉社)
復刻版を贖入致しました。
昭和2年に銀ぶらガイド社から刊行されたものです。
日本橋に金座があつて、京橋に銀座があつて
お金の事を取扱つたと云ふ歴史の話から 、
銀座の女の話など、なかなか興味深い内容です。
この銀座案内は、現在使用する積りで
入手しました。“モダーンガール”に就いての
記述も多い本です。 古書市へはしょっちゅう
出掛けて居ります。

現代の「無声映画上映会」などで
戰前の活動冩眞を見た時は・・・。
(あ、この間古書市の雜誌で見た女優だワ。)

家では、蓄音機を愛用して居りますので
骨董市などでSP盤を探し自宅でレコードを聽いた時には・・・。
(あ、この間本で見た曲名だワ。)

當時の本で紹介されてゐた商品を(パッケージなど)
骨董市等で實際の物を見て入手した時は・・・。
(この箱、前に雜誌で見たワ。)

などと云ふことが、繰り返しどんどん起こります。

當時の小説は勿論全て當時の表記のまま讀みます。
慣れれば其の方がずつと面白いので、當時の本を
現代かな使ひに直したものは殆ど讀みません。

そして、こんな日常を送つてゐると、意識の半分は
タイムスリップをして常にあちらの世界に居るやうな
奇妙な感覺に成つて來ました。

今、私は家の六畳間にゐるのですが、
そこに見えるものは
床の間に明治の掛け軸、木窓には明治の簾、
大正の枕時計に大正の脇息、大正の八角時計、
昭和初頭の蓄音機に昭和中期の黒電話、、、
等々數え上げていつたら
見るもの殆どが當時のものであります。
(このパーソナル・コンピューターだけは、
現代への窓でせうか。これは戴き物ですが。)
私の傍らには常に當時の事物があつて、本當に
其れが身近な世界を形成してゐます。

先週、靖國神社の遊就館へと參りました。

そこに展示されてゐる英霊の御遺品の中に、
眼鏡や茶碗などの日常品もありました。

それを見た時、もの凄く込み上げて來る物が
あり一人で目頭が熱くなりました。
當時、普通に使はれてゐた樣なものを
今、私自身が使つてゐるため、遠い昔とは
とてもとても思へず、現實として感じたのです。

私は、昭和初頭のセルロイド製のロイド眼鏡を
幾つか愛用してゐます。日常生活に支障はないのですが
活動冩眞などを見る時に、暗闇で映像がぼやけるので
眼鏡を使つてゐます。

まづ、當時の眼鏡を骨董市や骨董屋で探します。
その中から状態の良いものを選びます。
 
老眼鏡に成つてゐる丸眼鏡が多いので、牛乳瓶の底のやうな
レンズを自分で外し眼鏡の枠のみにします。
それを某眼鏡屋にもつて行くと、視力に合つたレンズを
枠に合はせて加工してちやんと入れて呉れます。
かうやつて當時の眼鏡を使ふことが出來ると云ふわけです。
(レンズの種類によつて代金は變はります。 )

そんないつも使つてゐる樣なロイド眼鏡が、
英霊の御遺品の箱の中に
一杯入つてゐました、、、。

それを思ひ出すと
今も、胸がいつぱいに成ります。

この時代を決して
忘れてはならないと思つています。

今回はこれでをはりです。
良い夏をお過ごし下さい。

御機嫌よろしゅう。

淺井カヨ

㍽㍽㍽㍽㍽㍽㍽㍽㍽㍽㍽㍽㍽㍽㍽㍽㍽

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HN:
  淺井 カヨ
性別:
女性
自己紹介:
日本の大正末期から
昭和初期の
モダンガールと、
同時代を追ひ掛けてゐます。

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