一般社団法人日本モダンガール協會代表の淺井カヨによる個人ブログ©️KAYO ASAI
「偏愛するもの」〜モダン・ガール〜
淺井カヨ
物心が付くころから近代建築に興味を持ち始め、
中学生ではアンティーク風の雑貨を集めるやうになり、
高校生で骨董市へ出掛けるやうになりました。
大学の図書館では大正から昭和にかけての挿絵画家の本
を熱中して読み、中でも大正末期から昭和初期にかけて
の「モダン・ガール」に強い憧れを持ちました。
28歳の春(2004年)に花見会で、全身「モダン・ガー
ル」を意識した(今見れば全く異なる)洋裝を
自分なりに初めて試しました。(1枚目の寫眞)
帽子を目深に被り髪を切り、ハンドバッグを持つて
ワンピースを着たら、周りの反応は上々でした。
自分なりに続けてみたいとその日に決意しました。
當時の裝ひを調べ、高齢者が集まる会などに顔を出して
は當時のことを聞きました。
始めてから数年は、自分が「モダン・ガール」になつた
氣分で「モダン・ガール」や「モガ」を自稱してゐた時
期もありました。
今思ひ返しても、一番恥かしい時期だつたと言へます。
私は當時の「モダン・ガール」を知るために、
調べ続けてゐる現代人の一人に過ぎません。
服裝だけではなく、昔のことをもつと研究する必要があ
ると思つて、普通のアパートから昭和の一軒家に引越を
して、様々な當時の道具を一人で生活に取り入れるやう
になりました。
孤独な生活でしたが、一人で続けました。
自分から大正・昭和に関する催事に出たり、主催をした
り、發信をすることにも力を入れ始めました。
毎日古書店へ通ひ、當時の書物などを収集するやうにも
なりました。
骨董市や古道具屋には足繁く通ひました。
大正時代の家を間借りした頃から、
だんだん自分の生活や活動がメディアに取り上げられる
やうになりました。
その頃、「モダン・ガール」を追ひ掛けてから
7年が經過してゐました。
頼まれることも次第に増加しました。
「モダン・ガール」とその時代を調べていくことにあた
り、最も理解のある配偶者を得て、東京都小平市に
「小平新文化住宅」といふ、昭和初期の家を參考にした
新築の住居も作りました。
此處が私どもの生涯の研究の場であることを希ひます。
今年は、あの花見会から20年が経ちました。
この20年間、「モダン・ガール」について1日たりとも欠
かすことなく、想ひを巡らせて居ります。
その理由は一口では語れません。
「モダン・ガール」は、調べれば調べる程に新しい事柄
と出会ふことが出來て、分からないことばかりです。
色褪せることもなく、飽きることのない
〜モダン・ガール〜は、私が偏愛する
永遠の存在であります。
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